十五夜、おつきさま
hosokawa
ひろのぶ先生の命の相談
「消えたい」と深刻に悩んでいる方には
私に会いに来てほしいと伝えています。
消えたいとおっしゃる方は、孤独で苦しんでいます。
なぜ孤独かというと、大切な人に裏切られたから。
期待をし、裏切られた日々が、傷となり痛んでいるのです。
この傷を癒やすにはどうしたらいいのでしょうか。
「傷の痛み」をわかってもらうこと。それに尽きます。
こういう方もいらっしゃいます。
自分が傷つけられたように、私を傷つけようとされます。
自分が裏切られたように、私を裏切ろうとされます。
「この痛みをどうかわかってほしい」と泣きながら、私の胸にナイフを突き刺すのです。誰が好きこのんでこんなことをするのでしょう。不本意でしょう。でもそうでもしないと伝えられないし、伝わらないのです。私は胸を刺されながらも抱きしめる覚悟を立てています。
このような深い交流は、どうしても電話やLINEではできないのです。それができたらどれほど便利かなとも思いますし、どれほどの人が助かるか知れません。
私の動揺する瞳孔の動きが見えましたか?
それでもと覚悟を決めた口元の筋肉の動きが見えましたか?
すべてを許そうとする眼差しの柔らかい光は見えましたか?
私は不完全な人間です。情けないほどです。しかしその不完全さ故に生まれた「あなたのことをもっと知りたい」という気持ちは、不細工なのですが、そこを見てほしいと思っています。
私の弱さをどうか見に来てほしいのです。
ひろのぶ先生
お写真は境内にある山査子(サンザシ)です。花言葉は「希望」。