ポエム

遠野なぎこさんの訃報に触れて「一人ではないってことです」

hosokawa

遠野なぎこさんの訃報に触れました。
ただただ、胸が痛みました。

かつて、著書「摂食障害。食べて、吐いて、死にたくて。」を読ませていただきました。あまりにも壮絶な描写に、現実味がなかったのが本音です。しかし、胸苦しくのなるのはなぜでしょう。そう、わからなくても、心が動いているのです。

「虐待されてる?だったら、逃げたらいいじゃん」

という感覚が、どれほど馬鹿げているか、思い知らされます。

虐待されているからこそ、愛を求め、そばにいるのです。
いや・・虐待こそが愛そのものだったのです。

「あの世でお母さんと幸せに」なんて言葉さえもただ薄っぺらく。

自分の物差しで、人の人生を推し量ろうとしても、それは詮無いことです。シャボン玉の表面のように、色が混じり合い、うねり、流れていくがごとく、つかみもうとすれば、割れてしまう儚いものかもしれません。

ただ、なぎこさんのこと、私は一生忘れないでしょう。

あるインタビューで摂食障害を抱えている人にメッセージをという問いに
「一人ではないってことです」と答えておられます。

ひろのぶ先生

ABOUT ME
ひろのぶ先生
ひろのぶ先生
長い間、実家である平戸教会から離れ、福岡の中心街で広告代理店を経営し順調に業績をあげていたが、数年後あっという間に倒産に追い込まれる。燃え尽き症候群、社会不安性障害に苦しみ、死んだように生きていた。 そんな中、恩師によって助けられ、生きづらさの根底にあった幼少期から受けてきた家庭内暴力に向き合う中で一筋の光を見出す。 自分が命を助けられたお取次によって、人を助けたいと神様に願う日々を送っている。 現在、「死にたい」と泣いている方のお話を、日々聴かせていただいております。
記事URLをコピーしました