ただ聴いてほしいだけ
ご相談者の方が、教えてくださいました。
「私は、ただ、自分の気持ちを聴いてもらいたいだけ、誰も困らせたくないし、悩ませたくない」
「細川先生は、私が何をいっても、落ち着いていますね・・・よかった・・・(T_T)」
一般的に”相談をされる”と、どなたも解決策をいってみたり、励ましたり、慰めたり、病院につれていったり・・・「なにかしなくちゃ」と思われます。しかし、良かれと思ったことが、お相手をひどくしんどくさせることがございます。
ただ聴いてあげる。
それだけでいいのに、「なにかしなくちゃ」になっちゃう。
ただ聴くだけ。
実は難しいことだったりいたします。
なぜ難しいのでしょうか。
これは、聴くものの、信心で決まるように思います。
信心とは、人間に宿る”たましい”が、常に最善最高のお働きをしていることを、腹の底から知っており、信じている状態のことです。(なんか難しいですね)
つまり、自分を信じているか?
相手を信じているか?
心の奥底から信じきれているか?
それに尽きるし、それに人は敏感です。
お相手のたましいは、すでに解決策も知っているし、励ましあるし、慰めも知っている。
その上で、「ただ聴いてほしいだけ」なのです。
つまり、求めているのは、解決策ではなくて、信じあえるという「繋がり」なのです。
繋がりというものは、一朝一夕にできるものではありませんから、ときに、”物足りない”と思われるかもしれません。一瞬で心がスカッと晴れ渡るような教えや名言のようなものは、一時的に気分を高める薬物と同じでございます。あっという間に効果は薄れるでしょう。
繋がりとは、じんわりと、あたたかいもの。じんわりと、心地よいもの。
繋がりはプリンよりも柔らかくて、くずれやすいから…大切に。
愛情というものは、じんわりと、あたたかいもの。じんわりと、心地よいもの。
心はプリンよりも柔らかくて、くずれやすいから…大切に。
ひろのぶ先生